【自民党総裁選 中堅・若手に聞く】薗浦健太郎首相補佐官 「安倍首相以外ならゼロから外交せねば…」

9月に総裁選を迎えますが、北朝鮮情勢が流動化する中、安倍晋三首相(党総裁)はトランプ米大統領との個人的な関係が世界の首脳で最も緊密なポジションにあります。中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領、韓国の文在寅大統領とも渡り合える。

 この厳しい状況で、安倍首相以外の首相が誕生したら、またゼロから外交を始めないといけません。果たして今の状況で許されるのか。今までの外交人脈を総合して考えると、今の時期だからこそ安倍首相に引き続きやってもらうことが、日本の国益にかなうのではないでしょうか。

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 私が所属する志公会麻生派、59人)を率いる麻生太郎副総理兼財務相は「安倍政権をど真ん中で支える」と常々言っています。麻生会長の下で日々活動をしているわれわれは、結論として安倍首相の3選を一致団結で支持することになるでしょう。

 志公会はとにかく明るく、みんな仲がよい。当選回数の多い先輩がいろいろアドバイスをしてくれるなど、若い連中に変な遠慮がなく、上の人にも結構言いたいこと言っている。よい意味で上下の垣根が低いという気はするね。

 麻生会長の発言がマスコミに取り上げられますが、言うべきことはきちんと言わなければならない。発言の仕方や言葉遣いによって誤解を生むならば考えてほしいという思いはありますが、自由に発言し、思いを直接届けるというのは、麻生会長の魅力の一つです。そこは変に自粛しないでもらいたい。あまり気にしすぎると、麻生節とはいわないが、キャラクターが立たなくなってしまうのはもったいない。

 自民党は人の育て方を考えてくれています。この議員には得意分野を作らせようとか、政務調査会や国会対策向きとか。それぞれに派閥の先輩や組織の長が人物をよく見ています。

 私は平成24年の衆院選で国政復帰し、25年から党国対副委員長を任されました。「え、国対ですか?」と思ったけど、あのときに野党との人脈もでき、いろいろな議員立法を野党とともにやりました。

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外務政務官となって外交に携わったときに、外交と国対は似ていると思いました。百パーセントお互いが満足する結果が得られない中、国対ならば与党の利益、外交なら日本の利益を一ミリでも多くとり、相手も納得する形に持っていくためにどうするか…。今は首相補佐官としてやることが山ほどあり、「忙殺」という言葉が本当にぴったりあいます。議員同士の飲み会も減りました。外務省時代との違いは、付き合う役所の数が増えたことかな。

 日本外交の課題の一つは、日本の価値観をどのように発信するか。日本には「言わなくてもやっていれば、いずれ人は分かるだろう」という文化がありますが、海外は全然違います。黙っていれば認めたことになる。言うべきことは言い、きちっと反論もする。これを今、やり始めてはいますが、もう少し徹底しなければいけません。

 あとは、気候変動や国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」などの課題に対し、日本がどういうイニシアチブをとるかが課題です。

 次にやりたい仕事ですか? とりあえず当選5、6回生ぐらいまでは、やれといわれた仕事をやるのが一番いい。私は、自民党の人材育成システムを信用していますから。

(今仲信博)

2018.7.28 07:02
産経ニュース
http://www.sankei.com/politics/news/180728/plt1807280006-n1.html